置いていかれている。
そう気づいた頃には最後尾になっていた。
遠ざかる背中を見ながら俺は思う。
きっと彼らは頑張ったんだろうなあ、目標に向けて努力したんだろうなあ。
理解はできる。
納得はできない。
というのも、俺は『憧れ』というのは『憧れ』のままであるべきだと思っているから。
素晴らしいものは素晴らしいままであるべきなんだよ。
例えそれが俺の理想を押し付けた身勝手な妄想であったとしても!
経年劣化しないものなんてないし、全盛期って一番輝ける時期があるのもわかってる。
わかってるんだよ。
でも、ずーっと同じように輝いていて欲しいんだ。
一貫して、最初から最後まで、完璧に。
がっかりしたくないんだ。
『なんだ、こんなもんか』って思いたくないんだ。
一瞬でも憧れた人や物に対して、どっかの時計塔みたいな感想を抱きたくないんだよ!

だから近づきたくない。
俺にとって『憧れ』はモチベーションにならない。
俺なんかがそんな風になれるわけもない。
なる資格もない。
あるわけない。
あっちゃいけない。
はい。

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