見えなければ

ブラックスキャンダル見てきました。
CMや予告編ではFBI捜査官とギャングのボス、政治家、３人の協定のように言われてたけど、実際は捜査官とボスの協定だった。政治家はほとんど関係なかったね（俺が見落とすようなちょっとしたシーンで何かしてたのかもしれないけれど）。
『地元ルール』『サイコパス』『社会的な地位』が組み合わさると最悪に見える。って映画でした。
視聴者視点だと見るからに頭おかしいのに社会的には優秀なのがものっすごいサイコだよね。
サイコだから優秀に見えるんだろうか？
こう、どうでもいいと思ったことはすぐに思考から外せるところとか。
謎の自信（実際優秀なので別に謎ではない）とか。
他人を簡単に消費できるところとか。
社会的な地位の高い人のサイコパスの割合は高めなんだっけ？
まあ向いてるしなあ。
見終わった後に思ったのは、こういう実在する悪い人をモチーフにした作品を見てそれにお金を払うのはなんか釈然としないというか、腑に落ちないというか、「これでいいのか？」みたいな風に思う。
え？ だって悪いことをした人にクリエイターが群がってそれでお金の流れができちゃうってそれ資本主義的にはめちゃめちゃいい人になっちゃわない？
罪悪感とか自己嫌悪とか一切なさそうじゃん？
ふっざけんなって感じだよ。

怒髪天ってバンドがあってね。
pillowsの兄貴分的バンドで、前向きな、いい曲の多いバンドなんだけど、ボーカルの人がすっげえ不良だった

みたいでさ、凄くショックを受けたんだ。
お前が前向いて歩く気力は誰から奪ったものだよ！ って。
知らさないで欲しかったよ。
「俺は昔は悪かったけど、今は～」って理屈でなんでもかんでも許されると思うなよ。
いいや、違うな。許される位置にいるから言うんだよな。
安全だからな。
ムカつくなあ。

普通を装って生きてる人の何割が悪意なく悪事をしたのだろう。
信じられないだろ、そんなの。
俺には悪意があったからね、だからさっさと死ぬべきだって思うんだ。

また何の話をしているのかわからなくなってしまった。
良い評価を受けていた読書感想文もこんな感じの脱線具合だったし、きっとこんなもんなんだろう。