安さにつられてKindle端末を買ってしまった(プライム会員クーポンだかなんだかで2500円)から20年ぶりくらいに本を読んでた。

携帯やPCでもKindleアプリさえあれば電子書籍は読めるのだけれど、携帯やPCでは「それ以外」のことが出来てしまうから、わざわざ本を読むことはしない。

本を読まなきゃなーと思っていたところだったから、一応、渡りに船だった。

青空文庫から何冊か選んで、適当に流し読みしてみたところ、少しくすんだ白色がまるで紙のような色をしていること、裏の文字が微妙に透けて黒い影のようになっていること、流石に本特有の匂いまではしないが、「電子書籍を読んでいる」という新しい感覚ではなく、ごくごく普通に「本を読んでいる」というこれまで通りの感覚だ。

タブレット端末なのに自然に読書しているというちぐはぐさが、ひねくれた俺にはなんとなく気に入った。

ただ、目が滑るというか、斜め読みというか、内容が頭に入ってこないというか、本を読み慣れていないなあ、とつくづく思わされた。

暇さえあれば何か読んでいた時期もあったはずなのに、どうしてここまで劣化しているのか不思議でならない。

映画とか漫画のように『誰がこの台詞を言っているのか』がパッと見て(聞いて)わからないからしょっちゅう「この台詞は誰のものだっけ?」と前のページに戻ってみたり、少し休憩をとっては「ここまでの話の流れはどんな感じだったかな?」とページを遡ってみたり、なかなか前に進めない。

たまたまダウンロードしたのがシャーロック・ホームズシリーズの短編(赤毛連盟)で良かった。
苦労はしたがなんとか読み終えることが出来た。

短編小説を読み終えるのにここまで苦労するとは思わなかったが、この短さもあのシリーズの魅力なのかもしれない。そう思った。

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